旅行記番外編


帰国日を間違えた?!アホバカOLの一生の恥



まぁたまたぁ、もももってば冗談言ってぇ(^^;)。いやいや、これが冗談じゃないのである。

入社して2年目くらいの、まだ若かりし頃(^^;)。もももの当時いた会社では、「スーパーバケーション」という名前の、1週間を目安とした連続休暇制度があった。それは要するに、なかなか休暇がとれない中堅やベテラン社員の有給休暇をなんとか消化させようという会社の苦肉の策だったようであるが、ももものようなペーペーの役立たず社員にとっては、まさに浮世の天国、わぁい秋休みだぁぁぁ冬休みだぁぁぁ\(^0^)/という、非常にうれしい制度なのであった。

卒業旅行以来海外に行っていないので、同業他社のT嬢に声をかけたところ、たまたま彼女も休みがとれ、2人でロンドンに行ったのであった。

市内観光なしのまったくのフリーのツアー。ヒースロー空港からホテルまでは現地の旅行会社のガイドさん(日本人の女性)が送ってくれて、
帰国日の確認もした。確かにした。「帰国日にはホテルまでお迎えにあがりますからロビーで待っててくださいね〜」と言われ、「はぁい(^0^)/」という良い子のお返事もした。





11月末のロンドンはとても寒かったが、クリスマスセールがそろそろ始まる頃ということもあり、毎日毎日楽しくて楽しくてるんるんるぅぅぅん(^o^)であった。
ちなみに左の写真は、ベーカーStreetのシャーロックホームズ博物館。向かって右側の、モコモコに着膨れているのがももも。アホ面を晒すのは恥ずかしいので、モザイク&目隠しをしてみました。髪型がまだまだバブリー。あぁバカだ。(^^;)

泊まっていたのは、West Brompton という駅の近くのホテル。この駅、日曜日は閉鎖。駅員の愛想は最悪。駅のすぐ隣は大きな墓地。・・・という、まさに帰国日を間違えるアホバカOLにふさわしい場所である。



最終日(と思っていた日)の夕食にと「ANGUS STEAK HOUSE」という、至る所で見かけるレストラン(ファミレスのようなものか?)に入った。もももは「Fried Shrimp」をオーダー。よく分からないものは頼まない主義である。T嬢はチャレンジャーであった。「Rainbow Trout」をオーダー。この時、アホバカマヌケ2人組は、「Trout」の意味を思い出せなかった。というよりも、知らなかった。ウエイトレスさんは、本当に食べるのか?というような不思議そうな顔をしていた。

まず、もももがオーダーしたシュリンプが来た。大皿に山盛りの小エビのフリッターといったところだ。続いて、T嬢の「Rainbow Trout」が来たのだが、目玉が飛び出そうになった。でっかい魚の素揚げだ。隣のテーブルにいた老夫婦が「なにこの子?!」という顔でT嬢を見ていた。「Rainbow Trout」って、ニジマスだったのね・・・(^^;)。淡水魚が大嫌いなT嬢、半分残す。



さて、ホテルに帰って部屋のドアを開けようとするのだが、カードキーが作動しない。従業員に開けてもらったら、ドアに手紙が挟まっていた。(うふ。本題に入るよん)


「T嬢さま、もももさま。
ホテルまでお迎えにあがりましたが、お客様はいらっしゃいませんでした。フロントで確認しましたところ、チェックアウトされていないとのことでした。お客様が帰国日をお間違えになったようです。本日は自費で延泊され、航空会社にご連絡のうえ、お帰りの航空券の手配をお願いいたします。」


へっ?・・・・どゆこと?・・・・「あたしたち今日帰るんだったんだよぉ!今ごろ飛行機乗ってなくちゃいけないんだよぉぉぉ!!!!」「えぇぇぇぇぇぇぇぇっ?!」なぜか大爆笑であった。

日程表を見ると、やはりそうだった。一瞬、静寂が訪れた。

どぉぉぉするよぉぉぉぉぉ?!血相変えて近くの公衆電話へと走り航空会社へ電話をしたが、営業時間はとっくに終了している。あぁぁそうだ、家に電話しないと。日本はまだ早朝、双方の親は、事の大きさにまったく気づいていないようで、電車一本逃したくらいにしか思ってないか、大笑いするかであった。(なんとまぁ楽天的な親だこと)。ホテルの部屋に旅行会社の人から電話がかかってきて、なんとかしてくれるというので、とりあえず寝ることにした。



翌朝、延泊料金(7000円くらい)を払い、空港までタクシーの手配をしてもらったのだが、フロントのおっさんたちに「オーウ、ユー なんとかかんとか ミステーイク!」みたいなことを言われてまぁ笑われた笑われた(T-T)。逃げるようにタクシーに乗り込み、空港で旅行会社の人と落ち合った。

T嬢が急病になって昨日帰れなかった、ということにして、航空券を本日分に振り替えてもらうことになり、T嬢が迫真の演技をした。(演技などしなくても二人とも今にも倒れそうなほど精神的には衰弱していたかも)。なんだかんだで自腹を切ることなく航空券をゲットし、冬のボーナスが吹っ飛ぶ心配はなくなった。あぁぁぁ帰れる・・・(T-T)。月曜日からの仕事もオッケーだわ〜(T0T)!!!!旅行会社の人は、上司にこっぴどく怒られたようだ。「私のご案内の仕方が悪かったのでしょうか?」と聞かれたのだが、そんなことは絶対になく、日程を確認しなかった私たちの一方的なミス。初めての海外旅行ではないためのカンペキな気の緩みであった。



「たまに帰国日を間違える人がいます。気をつけてくださいね」と、大昔にとあるツアーガイドが話していたが、もももは「んなヤツぁ殺せ」と思っていた。それを自分でやってしまうなんて・・・もう大ショック!立ち直れないほど、へこんだ。もう海外旅行なんか当分行かん!(二度と行かん!とは思わなかった)。



その2年後、懲りずにT嬢ともももは、バンコクなんぞへ出かけていった。今度は、ガイドさんがつきっきりで、フリーはたったの1日。最終日はアユタヤ遺跡を見に行き、そのまま空港へ。間違えようがない。

さらに年月は過ぎ、今やもももは一人旅、T嬢は外資系企業に転職を果たし海外出張をばりばりこなすようになった。成長したわね〜(^_^)。もももは毎日きちんと旅日記をつけるようになったし、お小遣い帳までつけるようになった。皮肉だが、あのときの経験がなかったら今の旅好きの自分はなかったように思える。今でもやはり帰国日を間違えないように異常に気をつけているが・・・(^_^;)

それにしても、MツーリストのTブチさん、ごめんなさぁぁぁぁぁい!!(T0T)




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