オランダ旅行記


運河クルーズ&王宮



アムステルダムでは是非運河クルーズをしたかった。ゴッホ美術館(これは別コーナーにて)を出て、恒例の観光案内所で「Canal cruise のチケットをおくれ」と言ったら、引換証を書いてくれた。15ギルダーであった。地図で「乗り場はここよ。」と教えてもらい、まぁ別に当日の運行時間内に乗ればいいのだが、ヒマだったので(^^;)すぐに乗った。乗り場でチケットをもらい、さぁ乗ろうと思ったらまた写真を撮られた。あぁまたヒドイ顔(T-T)。船は、屋根や窓がしっかりついていた。ゴンドラみたいなものかとちょっと期待していたので残念だった。



ブルルルン、ドドドドドドドォ・・というエンジンというかモーター音を響かせ、駅前の乗り場から、駅の反対側の海に出た。結構広い。大きな船やら、ヘンなホテルみたいなのやらがある。海上ホテルのようなものかな?

そしてまた内陸の方へ戻り、運河に入っていった。運河から眺める町並みは、目の高さが変わっておもしろかった。道路を歩いているだけでは気づかないこともあった。建物の細長さ、密集具合が際立つ。歩いているときとは違って、ぼ〜っとしていられるので「あの建物おもしろ〜い」とか思いながら窓から写真を撮っていた。

座席は4人掛けのボックス。ももものところにはユダヤ系のカップルとその父親が座ったのだが、カップルがちゅうちゅうしていてとても目障りであった(^^;)。「左手に見えるのはアンネフランクの家でぇす」というアナウンスが流れると、「おう、アンネフランク、アンネフランク!」と身を乗り出して見ていた。きっと船を降りてから真っ先に行っただろうな。女の子は、見たところ20代前半くらい。髪の毛は金髪に染めていたが、顔は典型的なユダヤ人顔で、まつげがビッシリと生えていた。もももの5倍の密度はありそうで、おまけに長くて、マッチ棒5本乗せても平気そうだった。マスカラいらず、ビューラーいらず。安上がりでうらやましい(^^;)。でも多すぎ。本物とは思えないくらい。



これが名物となっているハウスボート。これは運河に住む人の家である。ご丁寧に表札があったり、デッキに応接セットがあったり、花なんか育てたりしているボートも多々ある。「さぁ見て見て。ハウスボートだよん」というアナウンスもあり、船の中でみんなキョロキョロ見まわしていた。

船に住んでいるなんてちょっと変わっていて、是非中を見てみたいと思ってしまうのだが、実際に住んでいる人にしてみれば、陸上だと家賃が高くて払えないのでやむなく船で暮らしている、という意識なんだそうで、こんなところに住んでて恥ずかしいと思っている人も多いとか。それでも、凝った飾りつけをしているボートがあったり、船内にテレビ等の家電や家具もきちんと揃っていたりで、好奇心をそそられるのであった。



この写真が、運河の至るところにある「跳ね橋」。船が通るのに橋がパカッと開いて跳ね上がるらしい。今も動いてるのかなぁ。木造みたいだ。かなり古いらしく、デザインもデコラティブでステキ。

2時間くらいのクルーズはとても楽しかった。



別の日だが、王宮の内部を見学した。

王宮は、ダム広場という一日中地元の人や観光客が集まっている広場に建っていて、確かに立派な建物だが、元々は市庁舎だったそうで、柵も車寄せもなにもないのだ。こんなんで過激派に襲撃されないのか???と思ってしまうのは日本人だからか(^^;)。見たところ警備員もいなさそうで、王宮の入り口の階段にも人が座っていたり、広場では大道芸人がいたりジュースやホットドッグのスタンドが出ていたりで見ていて飽きない。

入場料7ギルダー(400円足らず)を払い、王宮に入った。見られるのは1Fと2Fの一部分のみだが、豪華絢爛の一言に尽きる。英語のオーディオ(5ギルダー)を借り、ちょうど催されていた代々の王族の遺産や功績の展示を見た。これはその時代の音楽とともに説明が流れるもので、英語が早くてかなり苦戦した。



左の写真は、2Fに上ってすぐの広間、「市民の間」というらしい。この建物のメインとなる場所で、装飾は宇宙を模している。床は大理石をはめ込み、東半球と西半球を表している。ぶら下がっているシャンデリアはルイ・ナポレオン時代のもの(もとはオイルランプだったが現在は電気)。壁や天井には、宇宙を構成する要素や「正義」「悪」「欲」「罰」等を象徴する彫像がある。

パンフレットに従っていろいろな部屋を見て回ったのだが、もうため息。彫刻や絵画、家具、どれをとっても贅沢。「保険の間」や「法廷」「小陪審員」「ギャラリー」「市長室」「市評議会室」「保険室」「破産室」「判事室」などいろいろあり、天井画、壁画、彫刻も一級品。1Fには「高等法院」があり、そこは死刑宣告がなされた部屋で、民衆が裁判を見られるようになっていたようだ。

建物は、やはり「王宮」というよりは「市庁舎」だったが、オランダの人の王室に対する親しみや尊敬を感じることができる。



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