オランダ旅行記


行く時のすったもんだ

リュック背負って




さて、出発当日。「ちょっとアンタ、もう6:45だけど起きなくていいの?!」と母親がだしぬけに部屋のドアを開けた。「今日は休みだよ。」と返事をしたところ、「あらそう?休みなの?」とノーテンキに母親は言い、階下へ下りていった。まったく。いくら午後出発とはいえ、荷造り終わってないのに午前だけでも出社しろと言うのか。また寝たけどちょっと不機嫌。

目覚ましが鳴り、台所へ下りていくと母親は仕事へ出かけたあとで、父親だけがいた。朝食を食べて、部屋でお店をひろげて荷造り。早めのお昼ご飯を食べて、リュックを背負って「行ってきまぁす」と玄関に歩いていくときに、父親が「今日行くのか?」と驚いて聞いてきた。おいおいおいおいおい!10日出発だと言ったじゃねぇか。まったくこのオヤジは。もうボケたか。

さて、もももの飛行機は、いつものキャセイ・パシフィック(安いし各国に飛んでるもんね)。HISで指定されたカウンターに並んだところ、そこでは航空券の発券のみで、チェックインは別のカウンター(キャセイのカウンター)であった。2回もエックス線検査を通した荷物はカンペキ。両替(1万円をギルダーの現金にし、あとは円のTCにした)をし、風邪薬や胃腸の薬を買い足し、いよいよ機上の人に。

もももは通路側の禁煙席。スクリーンの目の前であった。ところで、もももは通路側の席が好きだ。だってトイレに行くときに隣の人に気を使わなくていいんだも〜ん(^。^;)。

お昼ご飯を食べてから時間がたっているのでかなりの空腹。機内食をもぐもぐ食べた。デザートはハーゲンダッツのアイスだった。わーい(^o^)と思ってペロリとたいらげた。・・・・これがいけなかった。

だんだん寒くなってきた。そうだ、忘れてた。日本は暑くても、機内は北極だということを。上着を手荷物にしていないおバカなもももは、毛布を肩からすっぽりかぶり、じぃぃぃぃっとしているしかなかった。アイスでお腹がいい感じに冷えてきて、スクリーンを見る余裕もなかった。香港に着くまでのガマンだ!香港は暑い!でもまた飛行機に乗れば極寒だ。どーしよぉぉぉ(T-T)。あぁおまけにオランダは日本より寒いところなのよ。空港でももも一人だけ半袖だったらどーしよ〜。寒いだけじゃなく、こっぱずかしいんじゃないだろーか???・・・そんなことを思っているうちに香港に着いた。



やっと降りられたぁぁ。乗り継ぎ時間だけでもあたたまれるぅぅ(^o^)ハズもなく、冷房ガンガンの空港で、もももは死にかけた。お腹が冷えて冷えて脂汗が流れ、吐き気までしてきた。も・・・もうダメだ、長袖買おう・・・。

香港といえば買い物天国。きっと空港にもお店がたくさんあるだろう。確かにたくさんあった、ブランドのお店が(^-^;)。長袖、長袖、長袖・・・・と呪文のように頭で唱えながら歩き回ったのだが、肝心なときにそういうお店ってないのだ。ふと、高そうなお洋服さまたちが目にとまった。・・・バーバリーであった。

もうここしかない!ここで買うしか生き残る道はない!もももは長袖のポロシャツ(?)を買った。これが450香港ドルもするのよ!もう日本円に換算する気にもなれない。行く前からこんなにカードで買っちゃってどーーーーするよぉぉぉ(T0T)!!ジョルダーノがあったっていいじゃないかぁぁ!!!もももはジョルダーノの半袖ポロシャツ着てるんだぞぉ!香港で何年も前に買ってガンガン洗濯してるのにまだ着られるんだぞぉ!安くてこんないい品物を扱うお店がなぜ空港にないんだぁぁ?!




やっとアムステルダム行きの飛行機に乗り込み、すぐに毛布をかぶった。しばらくして機内食が出てきたが、とても食べられる状態ではなかった。紅茶を飲んだだけであとはひたすら腹痛をこらえながらじぃぃぃぃぃっとお地蔵さんになっていた。耐え切れなくてスチュワーデスさんに「すんませんよぉ。毛布をもう一枚おくれよぉ。」(もちろん英語で)と泣きついたところ、機内の温度を上げてくれた。(毛布はくれなかった)。

死ぬ思いで耐えて耐えて耐えぬいた結果、飛行機を降りるころにはなんとか回復し、もももは元気にアムステルダムのスキポール空港に降り立ったのであった。


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